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優れたアートは確かに日常というあんまり代わり映えしない世界を認識するのに異なったヴィジョンを提示してくれる。だから、ほんの一瞬でも世界の全てが新鮮にみえる。
だけど、強烈過ぎるアートは時に無力感を味あわせる。マイルス・デイヴィスとか草間弥生のように。
マイルスの1970年のフィルモアのライブを聴いた時、自分は音楽をやってなくてよかった、これを超えることなんて出来ないから、そう思ったけど、いや、それでも自分にしか出来ない何かがあると信じてやる、そうミュージシャンの友人は言った。
そうなのかもしれない。自分に当てはめると、写真だったら同じことが言えるかもしれないと思いたいから。