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吉男さんの漁船に乗せてもらった時に考えた。

全てがそのものとしてのみ存在している世界。優劣のないフラットな世界。もっと言うと、価値というものじたいが無い世界。ただそこにあるだけの世界。究極的なような気もするけど、この世界は実はそもそもはそうだったんじゃないかって気もする。海の上はそういう世界に思えた。考えようによっては、そういう世界は、いまの地上にも存在する。

少なくとも、いまの自分にはそれが感じられる。ひとりひとりの頭の中ではそういう世界は実現可能なんじゃないかと思う。実際の世界では、それはごくごく小さな自分の身の回りの範囲のことだけど。でも確実に。