0929

今まで、写真のメッセージっていうのは写真の中にだけあるんだと、そう思ってた。だけど、それだけじゃないって、今回はじめて、強く明確に感じた。
去年の3月から荒浜に通うようになって漠然と感じていたことは、その写真を撮影する過程、その写真を展示する場所、そこで展示することになった流れ、そしてそれを観てくれたひとたちの反応、そういうことにも新しい意味とかメッセージがあるんだって感じるようになってきた。

で今回の写真展。スリラバで展示させてもらうことの意味、スリラバで出会ったひとを撮影してその写真をスリラバで展示することの意味、その撮影での過程、ライブに出てもらった3人との関係性とか、いまここでこの3人でやってもらうことの自分にとっての意味とか、そういうことトータルで今回の写真展の意味があるんだと。

もちろん、写真そのものの中にも意味やメッセージやストーリー性みたいなものはある。それについては妥協しているわけでもないなんでもない。それはないがしろにしちゃいけない。だけど写真以外の部分での意味っていうのがあるって、今回それをはじめて強く感じた。自分はいままでそれを感じられるようなとこにいなかった。いままでの写真展でもそんなこと感じたことはなかった。これは自分の写真のキャリアの中でも最も大きな発見だったかもしれない。だってそれは、価値が上書きされたものではなく、全く新しい価値なのだから。

だから、純粋に今回の写真展を通して考えさせてもらい、感じることが出来たその事を感謝したい。そのきっかけを与えてくれた、つかちゃん、みか、きよしくん、會田、つね、に。

友人から「このまま止まらず走り続けて。がんばろう」ってメールをもらった。泣けたよ、グスン……