0311.2
3月11日、荒浜に行った。
初めて荒浜に行ったのは12年の3月下旬。この2年の間に何度も通った。
この日荒浜に行った理由は、高山さんがHOPE FOR Projectという名で行っている、この日に風船を飛ばすイベントに参加したかったから、というかそれを一度観たかったから。
この日は晴れていたけど冷たい風が強く吹いていて、かなり寒かった。まだー南東からの風ーイナサの季節には早いようだった。
行くまでは、この日のことをちゃんと書こうと思ってて恥ずかしながら大袈裟に下書きもしてたんだけど、実際にこの日を過ごすと、何を書いていいのかわからなくなった。書く必要があるのかとも思ってしまった。この日ここにいたということが総てで。それ以上のことをああだこうだと書くことは別に必要ないのではないかって。
風船のイベント、ライブ、共に良かった。でも誰かに、荒浜どうだったー?って聞かれたら、良かったよー、それしか応えられないと思う。
不思議とそれ以上の表現が出てこない。そこにいていいな〜ってその場で感じて、それで充分なんじゃないかって思う。それ以上それを説明する必要もないんじゃないかって思う。どうでもいいというか。いろんな断片的な気持のようなものがある。でもそれらを繋いでひとつにしようとは、今は思わない。散らばっているものを片付ける術を知らないし、片付ける必要を感じない。なんというか、自分の中にはあの日のあそこでしか感じることができない感情があって、それを言語化出来ないし、する必要も感じないというか。それはそれでとっておくというか。
多くの場合、経験は言語化されるし、言語化されてそれがまた新たな経験となる。でも、言語化しない方がいい、出来ないような経験、体験もある。言語化するっていうのは定義して記号化するってことだとすれば、今回のことは定義する必要性を感じなかったということかもしれない。それが今回のことだったように思う。
ただ一つ言えることは、自分はこの日荒浜で過ごしたことを忘れはしないだろうし、また荒浜に向かうだろう。