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いつだったかどこかのランドの食堂でメニューをみていた。カツカレーがあったんだけど、普通のカレーはメニューにはなかった。従業員に、カツカレーじゃなくて普通のカレー欲しいんですけど、って言ったら、普通のカレーはできないって言われた。カレーはカツカレーだけって。そんなバカな話があってたまるか!そう思ったけど、その融通の利かなさはある意味では感動的ですらあった。今年復活した某バンドのヴォーカルのように、思わず目を細めて客席を通り越して遥か向こうを見てしまった。

相模で最も好きなメニューの組み合わせが健康ドリンク、大根サラダ、麻婆丼だった。

ある時、いつものようにその3つを頼んだら、ごめんなさーい、麻婆丼無くなっちゃったんですよ、って言われた。どういうことか尋ねると、ハッキリは言わなかったが、人気が無かったから外したみたいな、そこはお客さん察してよ、みたいな顔された。

オレがこんなに麻婆丼好きなのに外すとは、人気が無いとは何事かと。別になんでもいいけどとりあえず麻婆丼にしとこうか、みたいな中途半端な気持ちでオーダー入れたことは今までたったの一度もない! ここはキレどころなのかな?とも思ったけど、麻婆豆腐定食なら出来ますよ、そう言われて我に帰った。定食だから麻婆豆腐とライスは別の容器に入ってるんだけど、店員が見てる目の前でライスに思いっきり麻婆豆腐をぶっかけた。その程度の反抗しか出来ないってわけだ。

麻婆丼がメニューから外されたことでオレの中での相模に於ける食事のトリニティ、三位一体は崩れてしまった。いつしか健康ドリンクもオーダーしなくなり、コーラ♨ートに取って代わられた。